風を集める。
ボートに乗って
洋上風力発電の風車群を見にいきました。
数年前、Whitstableの牡蠣祭りに行った時に
湾の逆側に遠くこれが見えて以来
ずっと見に行ってみたかったのです。
ダンケルクの救助作戦に参加した最後の現役船である
グレタ号に乗って2時間ほどで風車群に到着。
整列した風車の間をゆるゆると通り抜ける間、
やだ…かっこいい…!と口々に嘆息しながら双眼鏡で凝視してました。
計算と設置をしたエンジニア達はもちろん、黄色の配色を考案したデザイナーにも敬意を。
そこからさらに1時間ほど行ったところに第二次世界大戦時の堡塁跡があり、
そこも間近で観察できました。(というか本来はこちらがボートツアーの目的)
錆び爛れたブリキの箱の隙間に植物が自生していたりして
神秘的なような禍々しいような不思議な光景だった。
70年前の軍事施設と再生可能エネルギーの融合というのも。
同乗していた写真愛好家らしき人が船からドローンを飛ばして
ブリキの箱を接写していたのですが
そこへ不意に鐘の音が聞こえ始めて、乗客みんなで音源を探したものの
見える距離に陸はなく、近くに船がいるわけでもなく
私たちにはどうしても水面に浮かぶブイの一つから聞こえているようにしか思…えなくて…。
(怪奇現象だと言うのではないけどかといって特に説明もできない)
静寂の中で遠い鐘の音にドローンのバラバラという微かな飛行音が重なるのを
皆で黙って聞いている様子はいかにもSFだった。
船にはキャプテンの犬たちも同乗しており、
正味5時間の船旅の大半を彼らと甲板で戯れて過ごしました。
キャプテン自らたくさんお茶を淹れてくれるので
水上カフェだねー、などと言いながら
ミルクのたっぷり入った紅茶を何杯も飲んで、途中少しお昼寝を挟みつつ
和やかに満喫した海の一日。
(後日堡塁跡の写真を見た友人たちの感想は
「これスターウォーズに出てくる何か的なやつ?」でした)
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