夜は短し歩けよ乙女

映画かんそう「夜は短し歩けよ乙女」


大学の後輩である黒髪の乙女に恋するあまり、「なるべく彼女の目に止まる」略してナカメ作戦を決行することにした「先輩」。夜の先斗町、古本市、学園祭と京都の街のあらゆる場所をモリモリ歩き続ける乙女の姿を追ううちに、摩訶不思議な事件に巻き込まれ…というあらすじ。


映画館で英語字幕で見ました。

日本人友だちを幾人か誘い、グループラインに「一緒に行ってくれない人にはおともだちパンチです★」と投下したのを全員にスルーされて初めて

原作既読なのが私だけという事が判明したけどめげずに強行した。





◾︎そういう事情なので、「まあ深く考えずにしばらく見ていてください」「この黒髪の乙女と(「四畳半神話体系」のヒロイン)明石さんは別人です」「でも樋口師匠と羽貫さんは同一人物です」「今のは私もわかりません」などと周りに補足しながら観ました。「四畳半-」と同じ世界のお話なのでそちらからの出張が随所にあり、両作品とも既読の人はあっ!ってなって楽しいです。お祭りの射的の景品がモチグマンだった!


◾︎私は原作を読んだ当初から学園祭のゲリラ演劇「偏屈王」が大大大大大大大好きで、そこのシーンだけ忠実に描写してくれたら後は何でもいいやって思っていたくらいなのでまさかのミュージカル化でこの映画の五つ星が決定したようなものです。横を見たら原作未読の友人がひっ…ひっ…ひっ…って丸くなって爆笑してたので「ですよね!」って思いました。あの劇団がもし実在したら私はすかさずメーリングリスト登録してツイッターやSNSをフォローしまくって次回公演の情報収集に励む。


◾︎この世界にスマホがあるのは映画オリジナルの設定だと思いますが全然違和感なかった。あと原作では鯉のぬいぐるみは乙女がたすきで背中にくくりつけていたけど、映画ではリュックになった鯉をそのまま背負っていました。どちらにしろ可愛いし意味が分からない(笑)。

◾︎ノートの端に走り書きしたくなるようなオモチロイ言い回しの数々が癖になる本作、残念ながら映画では使われなかったですが「恥を知れ!しかるのち死ね!」とか心の罵詈雑言ファイルに温存しておいてここぞというときに腐れ外道かド阿呆相手に使いたい。





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