ペンギン・ハイウェイ
森見登美彦原作のアニメ映画。
何事も詳しく観察する性分の
小学四年の主人公が、
突如街に出現したペンギンたちと
憧れの歯科衛生助手のお姉さんとの関係を
研究する話です。
予想していたよりずっと良かった!
見る前に「森見作品の中でもちょっと毛色の変わった話だよ…」と友だちに警告しておいたのですが別に必要なかったです。
可愛すぎないペンギンのフォルムのおかげで(種類はアデリーペンギンだそう)、
不気味の一歩手前で踏み止まれているのが
功を奏しているというか。
直接の害はなさそうなんだけど
絶妙に意思疎通のできなさそうなあの感じ。
「少年!」「お姉さん」と呼び合う二人の
コール&レスポンスも可愛い。
少年の住む宇宙の原理、ペンギン出現の条件、ジャバウォックの正体、
というかお姉さんの正体、などの謎について色々な考察や矛盾点の指摘を見かけましたが、私は単純にこれが全部少年のひと夏の自由研究だったと思っているので
特に作品側に説明責任を求めません。(笑)
小学四年の彼にとって、大人の女性の生態というのは、ある日突然コーラ缶がペンギンに変身するのと同レベルの超常現象なのだなあと思っただけです。
不可解な現象は論理的に解明せねばならぬ!という彼の意気込みには確かに光るものを感じるので、アオヤマ君はその才能を活かすために将来インペリとかに進学して研究職に就けばいいよ。
少年の未来に幸あれ。
(コーラで乾杯しながら
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