バイバイ、ビートル
S&Mシリーズに続き、森博嗣「Vシリーズ」全10冊を読了。
殺人という異常行為の実利というか、
5W1Hの"why?"の部分と、
さらに言えば"why not?"を穏やかに問うシリーズでした。
誰だって、普通じゃないわ。普通っていうのは、つまり平均でしょう?
平均したものは、シーソーの中心に来る。
だけど、そこには誰も乗っていない。
という紅子の観察が、このシリーズの心臓な気がする。
私は本作の女装家医学生、れんちゃんが大好きで
彼に麻雀で負けてファミレスで食べ放題を奢る罰ゲームを受けたい身なので、
お別れが特に淋しいです。
原作ではピンクハウスを着ているイメージらしいですが
現代ならおそらくゴスロリですね。
関係ないですが、今後森博嗣作品を追い続けるにあたり
Kindleの導入を真剣に検討せざるをえない。
(続くGシリーズが10冊、四季シリーズが4冊、
スカイ・クロラシリーズが6冊、Wシリーズが10冊)
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