ビーグル見参


現在Somerset Houseで開催中の

Good grief, Charlie Brown展へ行ってきました。

「ピーナッツ」作者のチャールズ・M・シュルツの生涯と、

スヌーピーとその仲間たちが現代のポップカルチャーに与えた影響をテーマに

原画やスケッチ、書簡、現在のアーティストたちによるオマージュ作品などが展示されています。

正直私はピーナッツに特に馴染みがなく、キャラクターも

スヌーピーとウッドストックとチャーリーブラウンくらいしか名前を知らないのですが、

作者の生い立ちを垣間見るに、あのほのぼのとした世界観が

実に哀の感情由来というか

永遠のみそっかす視点で描かれているものだったのには驚きました。

やはりアメリカでは、男子は野球が上手くてプロムに女の子の一人も誘えない気性だと

色々厳しいものがあるのだな…と思った。

(お写真ではなかなかシュッとしたハンサムでしたけどもシュルツさん)

(まあ若干気が弱そうではあるかな)(先入観)

スヌーピーが実はNASAのマスコットに抜擢されて、

宇宙飛行士たちに親しまれていたのは初耳だったのですが

最高にCOOLだと思いました。

自分が作り出したキャラクターがアポロミッションの管制室にちょこんと置かれる日が来たら、

我がクリエイター人生ここに極まれり…!と

みそっかすのレッテルをビターン!と返上するけどな私なら。

スヌーピーはその他にも飛行機乗りのお守り的存在であり、

ベトナム戦争中エアマンのワッペンになったりもしていたようです。


作者はフェミニズムにも造詣が深かったらしく、

学生時代のヒラリー・クリントンに送った手紙や、

イラストを寄稿したビリージーン・キングのテニス本などが展示されていました。


辞書の編集者からの「セキュリティー・ブランケットという言葉

(とそこから派生した「心の拠り所」という意味の広義)の由来は

実はライナスの毛布ではないか?」という問い合わせに対しても

さあどうでしょうね、嬉しいけど多分違うと思います、ってちゃんとお返事してて好感度高い。

ギフトショップで何か記念に…と思ったのですが

パーカーが£80とかしてたので手が出ませんでした。仕方なく写真だけ撮った。

図録が可愛かったです。


読書からの指摘もあり、ピーナッツに初めて登場した

有色人種のキャラクターの缶バッジ。(お名前失念)


展示は来年の3月までです。

0コメント

  • 1000 / 1000