Sleeping with dinosaurs

いつものリケジョメンバーが

自然史博物館での大人のお泊まり会イベントに参加してきました。

閉館後の博物館、巨大なクジラの骨の標本の下に

思い思いに寝袋を敷いてキャンプに備える大人たち。

自然史博物館と言えばエントランスのディプロドクス、通称ディッピーに子供の頃から親しんできましたが

そのディッピーがリタイアして代わりにヒンツ・ホールに据えられたのがHopeと名付けられたこのクジラ。

彼女のあばらがちょうど終わるあたりが私たちの選んだ宿泊スポットです。

最近聴いたオーディオドラマで、悪天候で博物館に閉じ込められた主人公の


「嵐とイグアナドンとは、いい組み合わせだね。」


という素敵な台詞があったのですが

それを思い出さずにはいられない視界。

フルコースのお食事の後、夜のエンターテイメントはジンの試飲からスタートし、

博物館所属の植物学者の方がジンの風味づけに使われる様々な植物を解説してくださったり、

夜中の講義室で昆虫学者による色々な虫の性器の面白さ(!)についての講義があったり、

「不細工な動物たち」がテーマのコメディーショウを見たり。


ちなみにですがこの時点でみんな割とパジャマです。

恐竜コスでデートのカップルも。


その後の自由時間は自由に博物館内を散策でき、

開催中のWildlife Photographer of the Year展もじっくり回れてお得でした。

(数年前に同展示に行ったときの記事はこちら

(父と絶滅危惧種展に行ったときの記事はこちら

今年の大賞作品、少々刺激が強いのでここに画像を載せるのは控えますが

ご興味のある方は是非クリックでご覧になってください。ちょっと感想が言えない。

私はタツノオトシゴがしっぽで綿棒を掴んでるこの写真も好きです。


常設展の方は割と最近来た気がするのに、閉館後の一般客がいない施設内を

パジャマで徘徊しているという高揚感で

はしゃぎながら隅々まで見て回りました。

ジェラピケ着たままダーウィン像と記念撮影したりもした。

大昔の、図解がない動物図鑑の説明文だけを読んで

想像した動物をスケッチするコーナーや(出来上がった謎の動物の絵は名前入りで張り出されて公開処刑されます。総じて大人の絵の下手さエグい)、

芋虫やバッタなどの食用昆虫類を試食する夜食コーナーもあって

夜更けまで永遠と遊べるプログラムでしたが、

そろそろ眠い…とベッドインした人たちにはハープの生演奏でお休み前のリラックスタイム。


(▲ジュラシックパークのテーマ、ハープバージョン)


シスタたちもこのあたりでリタイヤでしたが

(補足するとこの日は金曜日で、我々は皆終業後に

それぞれ寝袋を抱えて職場から直接やってきたのでした)、

まだ余力のある私と友人は午前3時にホールが消灯した後

懐中電灯を持ったスタッフに誘導されて別室で映画の上映会へ!

(上映作品は異論を認めない勢いでジュラシックパーク)

とはいえ私もT−レックスがヤギをがぶりのシーンくらいまでは粘ったものの、

さすがにそろそろギブです…と申告して4時すぎにひとり真っ暗なホールに戻ったのですが

天井の高い大広間に反響しまくる総勢200名のいびきの合唱、

どの恐竜の雄叫びよりもうるさい。と驚愕しながら寝袋に潜り込みました。

(ほぼ完徹した友人によるとジュラシックパーク終了後は

投票の結果「ナイトミュージアム」を上映したそうです)



ところで、私はこのイベントに行く前に職場の友人たちに

「博物館で一晩過ごすからにはまさにナイトミュージアムみたいなやつ期待してる!

展示物が夜中にどれも動かなかったらガッカリしちゃうんだから!」

とか言っていたのですが、朝方私たちの頭の上らへんをフンフンする気配が行ったり来たりしていたので

起きてから皆に「なんか寝てる間に麻薬犬来てたねー」と大真面目に言ったら

全員に「は!?」と返されたので何かは動いていたみたい…です…。(さらっとーー!!)


翌朝、起床後は朝ごはんを食べてから館内のお土産屋さんを少し物色して

開館直前に解散。

改めて見るとそもそもの建築物が美しい自然史博物館。

普段は何とも思わないけど入館無料が奇跡に思えてくる。

そんな博物館を満喫し尽くした大満足のお泊まり会でした。


(子供用のキッズ版も定期開催されています。対象年齢7歳〜11歳)


Dino Snores for Grown-ups at the Natural History Museum


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