S&A: Apollo 11

人類初の月面着陸ミッションの様子を、ナレーションやインタビューや再現VTRなどを交えることなく、アーカイブ映像のみで辿るドキュメンタリー映画。

アポロ船ランチの後に行きました。

エンジニアリングや地球上のサポートスタッフの総力にも重きを置いた淡々とした作りになっているので、月面歩行の部分だけが突出して凄いという感想にはならない。

とは言えあの部分がミッションのハイライトかと言われれば確実にそうで、月面での時間はやはり見ている方も夢見心地になりました。

ただそこがクライマックスではなく、その前後にもフラットな緊張感がずっと続いている感じ。

ニール・アームストロング船長の有名な「That's one small step for man, one giant leap for mankind(人間にとっては小さな一歩、人類にとっては巨大な飛躍だ)」は特に用意していたセリフではなく自然と口をついて出た言葉だという事ですが、私なら事前にいくつか案を練っておかないと当日は絶対「ジャーン!!」とか擬音を発してしまう…と思いました。

あと、アームストロングとバズ・アルドリンが月面歩行している間、たった一人で月の軌道を周遊していたマイケル・コリンズは世界で一番の孤独を経験しているという話を聞いて(これはご本人の感想ではないけれど)、人類初の月面着陸ミッションで月に着陸しなかった三人目の胸中を初めて想像してみたりした。


この映画は宇宙飛行士以下アポロミッションに携わった全ての人に捧げられていて、最後エンドロールの関係者たちの名前が「11」という数字の形で浮かび上がるのが最高にカッコよかったし、アポロプロジェクトに少しでも関わった人なら泣いてしまうと思う。

Mayumi's Soliloquy

まゆみのソリロクィ

0コメント

  • 1000 / 1000