マリクワ展
先日のディオール展に続き、V&Aのマリー・クワント展へ。
プラダ然り、女性デザイナーの作るお洋服は何かしら女性の社会的地位向上に影響があるものですが、マリクワのそれに「Bank of England(英国銀行)」「Cheque Book(小切手)」など従来女性がアクセスできなかった機関や制度の名前を皮肉でつけたデザインの物がたくさんあるのは、いかにもイギリスっぽくパッシブアグレッシブに不満が爆発しているなと思いました。
そうか自分名義の小切手が持てなかった時代か…。
(一番右のピンストライプがBank of England)
(それはそうとものすごくかわいい)
かと思えば、こういうシャツやネクタイなどマニッシュなアイテムを取り入れた物とは別の流れで、子供服にヒントを得たという少女らしさ満タンのフリフリ服も多くてデザインの幅よ!という感じ。
(右:「Daddy's Girl」)
マリクワは基本露出が少なめで体形を晒したくない人に優しいので日本人にも着やすいですよね。
あと、それまでは真顔で歩くのがスタンダードだった展示会で、マリー・クワントのショーだけは「動かなきゃ服の機能性が分からない」という理由で飛んだり跳ねたりする振り付けの指示が多く、いつもみんなでイェー!って踊るので楽しかったです、と元モデルの方が回想していました。
マリー・クワントご本人が話しているのを映像で初めて聞いたのですけど、職業婦人然としながらもポッシュなアクセントのアニメ声がちぐはぐでキュートな方だった。
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